時代を超えた名建築「旧岩崎邸庭園」

国の重要文化財「旧岩崎家住宅」

国の重要文化財「旧岩崎家住宅」

都内には、三菱財閥の創始者として知られる岩崎家ゆかりの名所が数多く残されています。

その代表となるのが、台東区にある「旧岩崎邸庭園(きゅういわさきていていえん)」です。

1896年に3代目・岩崎久弥によって建てられた岩崎家本邸を整備した都立公園。

明治時代の面影を残す歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されています。

竣工当時は広大な敷地に20棟以上の建造物が立ち並び、財閥の繁栄を世に知らしめていましたが、戦後は国有財産となりその規模も縮小されました。

現存するのは洋館・和館・撞球室(どうきゅうしつ=ビリヤード場)の3棟となっています。

季節の花が美しい道を奥へと進み、敷地内に一歩足を踏み入れると、異国情緒漂う別空間。

シュロの木が並ぶ車寄せの先に佇む洋館は、貴婦人のような優雅さで出迎えてくれます。

都会の真ん中にこんな素敵な西洋建築が時を超えて存在し、しかも個人の所有だったということにも驚きますね。

洋館の東脇にある袖塀には、菱形を三個重ねた岩崎家の家紋がレリーフとして残されています。

三菱の家紋が残る袖塀

三菱の家紋が残る袖塀

上野恩賜公園の不忍口から徒歩10分と程近いので、上野恩賜動物園やアメ横などの観光コースにぜひ加えてほしいスポットです。

関連サイト

東京都文化財情報データベース |旧岩崎家住宅

TAITOおでかけナビ |台東ぶらり散歩「文化・芸術の街台東区」

名建築家による贅を尽くした洋館

イスラム風の洋館上部

イスラム風の洋館上部

中央にそびえるイスラム風の塔が印象的な洋館は、迎賓館やニコライ堂を手掛けた建築家ジョサイア・コンドルの設計によるもの。

地下室付きの木造2階建ての建築で、 連続したレリーフや複雑な装飾が華やかで重厚感があります。

白亜の外観は一見大理石のようで、木造建築とは思えませんね。

ジャコビアン様式と呼ばれる英国17世紀のデザインを基調に、オリエンタルなイスラム様式もところどころ取り入れています。

庭園に面した南側は、力強い柱で組み上げられたシンプルな造り。

バルコニーの太い柱

バルコニーの太い柱

繊細な印象の正面側とは、全く違う建造物のように見えます。

1階、2階それぞれに大きなベランダが設けられ、広大な芝生の庭園が望めますよ。

洋館背面側のバルコニー

洋館背面側のバルコニー

当時の洋館は、主にお客様をもてなすパーティー会場やゲストルームとして使われていたため、内部も贅沢な造りになっています。

客室や大食堂、書斎など部屋ごとにデザインも異なり、壁や天井にまで繊細な彫刻や刺しゅうが施されていて見応え満点。

ただし、文化財保護のため館内の写真撮影は禁止ですので、訪れた人だけがその素晴らしさを鑑賞出来ます。

秋にはオータムイベントとして洋館がライトアップされる期間があり、夜空に浮かび上がる洋館は、まるで舞踏会が繰り広げられているような美しさです。

洋館ライトアップ

洋館ライトアップ

関連サイト

GO TOKYO|旧岩崎邸庭園

大財閥の暮らしを偲ぶ建造物

和館の広縁

和館の広縁

洋館から奥へと進んでいくと渡り廊下でつながった先に、落ち着いた書院造の和館が建てられています。

厳選された良質な木材を贅沢に使用した大邸宅は、岩崎家の居住空間でした。

明治の名大工と名高い大河喜十郎が棟梁となって造り上げ、ふすまの引き戸や欄干などに岩崎家の家紋であるひし形が多く見られます。

現存しているのは大広間、次の間、三の間の3室と茶室のみですが、建築当時は、岩崎家の家族や使用人達の暮らす日本家屋がずらりと立ち並んでいたそうです。

庭園も当時は現在の倍以上の規模があり、洋館からは洋風庭園、和館からは和風庭園に見えるように造園されています。

和洋折衷の庭園

和洋折衷の庭園

今も大広間前には雪見灯籠や庭石など、広大だった和風庭園の名残が見られますよ。

また、洋館と地下通路で結ばれている撞球室(どうきゅうしつ=ビリヤード場)もジョサイア・コンドルの設計。

当時は珍しかったとされるスイスの山小屋風のデザインで、大きく前面に張り出した屋根や、1本1本彫刻が施された柱が特徴です。

山小屋風の撞球室

山小屋風の撞球室

通常は内部の一般公開をしておらず、室内は窓から覗いて見学するのみとなっています。

ところでこのビリヤード場、実はビリヤード台が展示されていません。

戦後、岩崎邸は一度GHQに押収され、撞球室は米軍の研修施設となっていたため、現在置かれているのは当時のダイニングテーブル。

もちろん歴史上貴重なテーブルですが、少し意外な気持ちにもなりますね。

ビリヤード台はその後発見されず、室内の時間も止まったままです。

都会の中の広大な敷地に建つ3つの個性的な建造物は、さまざまなドラマを秘めながら、在りし日の三菱財閥の姿を語りかけてくれます。

関連サイト

公園へ行こう!(東京都公園協会)|旧岩崎邸庭園|園内マップ

さて、観光スポットは決まりましたか?
観光スポットが決まったら次は移動手段を決めましょう。
私がおススメするのは『貸切バス』です。
高いイメージがあるかもしれませんが、人数に合わせてバスのタイプをうまく選択すれば 安く済みますよ。

ツアーコンダクターがプライベートでも使用するバス

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