地底に広がる神秘の世界「日原鍾乳洞」

幻想的な別世界「日原鍾乳洞」

東京都奥多摩町にある「日原(にっぱら)鍾乳洞」は、日原川の支流・小川谷に開かれた巨大な地底空間。

総延長1270m、高低差1314mという関東随一の規模を誇る鍾乳洞です。

スケールの大きさはもちろん、豊富な鍾乳石が造り出す独特の景観から、東京都指定天然記念物にも指定されています。

日原鍾乳洞は秩父古生層の石灰岩が、雨水や地下水が含む炭酸ガスにより溶解されたことで誕生した洞窟です。

溶けだした石灰岩が、洞内で垂れてつらら状になったものが鍾乳石地上に積み重なったものは石筍(せきじゅん)と呼ばれます。

さらに上下が連結して柱状になったものが石柱(せきちゅう)です。

鍾乳石が1センチ成長するのにかかる歳月は約70年、石筍は約130年。

日原鍾乳洞の中に存在する無数の鍾乳石や石筍、石柱は、約数十万年をかけて造り出されました。

本当に想像もつかない悠久の歳月ですね。

現在は総延長のうち全長約800m、約40分間の見学コースを公開し、休日には多くの観光客が訪れる人気スポット。

地底につながる扉から、高低差のある立体迷路のような道を進んでいくと、大自然が造り出した美しい別世界が待っています。

関連サイト

日本観光鍾乳洞協会
日原鍾乳洞|東京都文化財情報データベース
    

山岳信仰の聖地として知られた霊山

日原鍾乳洞へのアクセスは、中央高速八王子ICから国道411号(青梅街道)経由で約1時間半。

鍾乳洞までの道のりは、奥深い山間部に向かう約10㎞の一本道。

混雑期には、かなりの渋滞がありますので車で向かう際には余裕を持っての出発をおすすめします。

JR奥多摩駅より「鍾乳洞」行きのバスも運行していますが、本数が少ないため事前に確認しておきましょう。

日原鍾乳洞入口横の清流

日原鍾乳洞は江戸時代には山岳信仰の聖地として栄えた場所。

「一石山大権現(いっせきさんだいごんげん)」と呼ばれ、鍾乳洞そのものを神と崇めて多くの修験者達が参拝に訪れました。

山肌をむき出しにして空に切り立つ岩山は今も神々しい雰囲気に満ちています。

小川谷の清流が流れる横にぽっかり空いた入口に立つと、中からひんやりとした独特の空気が漂ってきます。

洞内は年間の平均気温11度のため、夏でも上着が必要。

見学コースは良く整備されていますが、アップダウンや滑りやすい箇所もありますので、靴は滑りにくいものを選びましょう。

関連サイト

日原鍾乳洞|奥多摩町
日原観光マップ|奥多摩町観光協会
氷川~日原観光マップ|青梅・奥多摩観光案内
    

幻想的な異空間「旧洞」

入口付近の通路

洞内の入口近くは通路も狭く突き出す岩をよけるようにして進みます。

地下通路は地底に8の字を書いたように広がり、旧洞新洞に分かれています。

しばらく歩くと東西に広がる旧洞となり、香炉岩や格天井などと名付けられた奇岩が次々と現れます。

平成8年に設置された「水琴窟(すいきんくつ)」からは優雅な音。

天井から滴り落ちる水滴がキーン、キーンと絶え間なく洞内に響きます。

優雅な音を奏でる水琴窟

さらに進むと地獄谷や三途の川など別世界のムードを高める名所が登場。

最奥にあるドーム状の空間は「あみだの原」と名付けられ、ライトアップされて幻想的な光景で出迎えてくれます。

ここは地底湖の跡とも言われ、まさしく神殿と呼ぶのにふさわしい場所。

無数の鍾乳石や石筍が視界いっぱいに広がり、年月の重みが心に迫ってきます。

「死出の山」に架けられた石段を登り、壁沿いに進んでいくと最奥に「縁結び観音」が石積みの中にひっそりと鎮座しています。

ライトアップされた「死出の山」
ご利益のある「縁結び観音」

「あみだの原」より奥の通路は行き止まりとなっていて、見学者の安全を祈る「十二薬師」が祀られています。

かつては天井から十二本のみごとな鍾乳石が伸びていたそうですが、心無い探検者が持ち去ってしまい、今はその名残だけが見られます。

見学者の安全を祈る「十二薬師」

    

関連サイト

巨樹と鍾乳洞を訪ねる|青梅奥多摩観光ムービー
  

奇跡の光景が見られる「新洞」

鍾乳石と石筍が豊富な「竜王の間」

旧洞の通行止め部分から通路を半分ほど引き返して進んでいくと、左手に新洞への入口となる「松前口」があります。

新洞は昭和37年に東海大学学生探検隊により発見され、大自然が造り上げた光景がほぼ手つかずに残されている希少なエリア。

松前口とは当時の東海大学学長・松前重義先生の名にちなんで名づけられました。

高低差約30mと、アップダウンが激しい新洞内部を進んでいくと、石筍や石柱が見渡す限り乱立する驚異の光景が広がります。

ぽっかりと浸食された空洞も数多く見られ、「竜王の間」や「獅子王の間」、「女神の間」などそれぞれ名前がついています。

いずれも上下から数多く伸びる鍾乳石や石筍がみごと。

中でも長さ2m50㎝も積み重なった「金剛杖」や、観音様に見立てられた「白衣観音」などの石筍は必見です。

高く発達した「金剛杖」

新洞の出口付近はかなり急な階段となりますので足元に気を付けて進みましょう。

重なり合った大岩がせり出し、最後まで迫力満点な光景が楽しめます。

日原鍾乳洞の駐車場近くの石段を上ると、鍾乳洞をご神体として祀る「一石山神社(いっせきさんじんじゃ)」があります。

神秘の世界を見学した後、大自然への感謝の気持ちで参拝していくのも良いですね。

鍾乳洞の拝殿「一石山神社」

さて、観光スポットは決まりましたか?
観光スポットが決まったら次は移動手段を決めましょう。
私がおススメするのは『貸切バス』です。
高いイメージがあるかもしれませんが、人数に合わせてバスのタイプをうまく選択すれば 安く済みますよ。

ツアーコンダクターがプライベートでも使用するバス

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